花粉症・アレルギー性鼻炎

花粉症とは

花粉症とはアレルギー性鼻炎の一種で、特に花粉が原因となって、くしゃみや鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどを引き起こすアレルギー疾患です。喘息・アトピー疾患とならび、現在の統計では花粉症の人口は1000万人以上となっており、今や国民病と言われるほどポピュラーな疾患となっています。

どんな症状なの?

◎ 具体的な症状としては
  1. くしゃみ
  2. 鼻みず
  3. 鼻づまり
  4. 目のかゆみ

が一般的ですが、喉のかゆみ、喉の痛み、咳、皮膚のかゆみ等が出ることがあります。
また特に症状がひどい方は、頭痛、体のだるさも出ることもあります。


花粉もスギばかりでなく、4月~5月のヒノキ、初夏のイネ科、秋のブタクサなどがあり、花粉だけで1年中症状が出る方もいらっしゃいます。


初夏から秋にかけての花粉症

5月~8月頃にかけて、目のかゆみやくしゃみ、鼻水など、花粉症の症状が出たら、その原因は「草本花粉」かもしれません。


草本花粉とは、イネ科やキク科などの、いわゆる雑草の花粉です。これらの草本植物は丈が低く、スギやヒノキなどように高い木から風にのって数10kmも飛散することはありませんが、逆にどこにでもある雑草であることから、日常生活の中で気づかぬうちに症状が出てしまうことがあります。


◎ 初夏から秋にかけての花粉症の原因となる植物

■ イネ科の植物

カモガヤ、オオアワガエリ など
イネ科の植物は、スギ・ヒノキと同じような鼻の症状、目の症状に加え、皮膚のかゆみなど全身症状が出やすいことが特徴です。どちらも花粉の飛散時期は5月~8月頃で、夏の花粉症の代表格となっています。


■ キク科の植物

ヨモギ、ブタクサ など
キク科の植物が原因の場合は、同じくスギ・ヒノキなどのように鼻や目の症状が起こります。特に、ブタクサはどこにでもあるので注意が必要です。

アレルギー性鼻炎とは

上述の花粉症もアレルギー性鼻炎です。アレルギー性鼻炎は概ね大きく二つに分かれます。
一つは、ホコリやダニが原因の通年性アレルギー鼻炎です。症状は上述花粉症とほとんど同じです。もう一つは、スギ花粉症やブタクサ等が原因の季節性アレルギー性鼻炎です。
通年性であっても、花粉の飛散期に症状がさらに悪化するケースもあります。


アレルギー疾患は小児期に多く、年齢が進むとともに、発症するアレルギー疾患が移行する特徴(アレルギーマーチ)があります。アレルギー疾患の代表的なものとしては、鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎食物アレルギーなどがあります。このうち、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーは乳児期から2歳までに、喘息は4歳までに90%が発症すると言われています。これに対し、アレルギー性鼻炎は学童期から増加していきます。(ただし最近はアレルギー性鼻炎が幼児期に発症するなど、低年齢化が進んできています。)

何が起こっているの?

細菌やウイルスなどの異物が体の中に侵入した場合の身体の排除システムが「免疫」です。
本来、花粉は無害なものですが、身体が異物とみなして免疫が過剰に反応する状態が、いわゆる花粉症です。こうした感作が成立するには、数年から数十年の時間がかかります。

どうやって治すの?

◎ 花粉症の初期療法

花粉症の初期療法では第2世代抗ヒスタミン薬をスギ花粉の飛散が開始する概ね2週間ほど前から飲み始めます。

第2世代抗ヒスタミン薬は従来の内服薬よりも眠気が少なく、より効果的にアレルギー症状
を緩和できます。また当院では点鼻薬の併用も積極的にすすめさせていただいております。
実際に花粉症が発症してから薬を使用するのに比べて、症状が軽くすむことが多いです。
第2世代抗ヒスタミン薬は特に鼻水、くしゃみの症状が強い患者様に効果的です。

◎ レーザー治療

アレルギー性鼻炎(含む、花粉症)の外科的な治療方法として主流となっているレーザーで鼻の粘膜を焼灼する治療法です。

このレーザー治療も当院では積極的に施行しております。当院では最新式のクロステック社の
炭酸ガス(CO2)レーザーを導入しております。
手術自体は短時間で済み、疼痛・出血がほとんどありません。小児でも可能な日帰り手術です。
尚、手術中に体が動いてしまうことがないよう、当院では中学生以上の患者様が望ましいと考えております。

こんな方にお勧めです!

アレルギー性鼻炎(通年性・季節性問わず)の方で、

  • 他の治療(内服薬・点鼻薬など)に抵抗する難治性の方
  • 重症のため、コントロールに時間が必要と予測される方
  • お忙しいため、十分な通院や内服ができない方
  • 薬が苦手、またはどの薬でも眠気などの副作用が強くでる方
◎ 漢方薬による治療

アレルギー体質は西洋医学でも漢方治療でも根治させるのは極めて困難です。
しかし、漢方によりアレルギー体質の改善は図ることはできます。

漢方では生体に起こる過剰な反応を正常に近づけるように導きます。アレルギー症状が
軽~中等症までは漢方単独でも対応可能ですが、重症になると西洋薬とくに外用薬(点鼻薬など)
の併用が必要と考えます。治療戦略として、まず症状を沈静化し、落ち着いたところでアレルギー
体質の改善に移ります。
症状のない時こそがアレルギー体質の改善に最適な時期と考えます。漢方薬の治療に興味のある方は一度ご相談下さい。

クリニック概要

流山市 南流山駅より徒歩1分の耳鼻科

南流山ファミリー耳鼻咽喉科

住所

〒270-0163 千葉県流山市南流山2-4-3

電話番号

04-7150-8733

最寄駅

南流山駅より徒歩1分 (マルヤ南流山店向い)

診療内容

耳鼻咽喉科、小児耳鼻咽喉科、アレルギー科

診療時間表
平日 9:30 - 12:30 15:00 - 19:00
土曜 9:30 - 12:30 
休診日 土曜午後、日曜、祝日